7月の中干し中に投稿を書き始めたものの、気づけば10月。
Twitterでは日々のことを投稿しているのだけど、ブログに書こうとすると脇道へ脱線したり、それを修正しているうちに気持ちの熱さが冷めてしまったり。それくらいなら書く理由もないか…なんて考えてみたり。
そんなこんなで収穫まで終えてしまったのです(汗)
今年の米作りのことを振り返ってまとめておきたいと思います。
田植えを遅らせたのはGood
昨年は収穫量が本当に少なかった。その原因は複数あるし、これって決めつけることはできないのだけど、地域全体に及んでいた影響として『梅雨の長雨』があったように感じている。
本来なら中干しをしている7月。夏晴の太陽の力でカチカチに圃場を枯らして、その事によって分蘖を押さえるんですよね。昨年は梅雨が明けきらずにズルズルと雨降りが続いた。それが影響し、分蘖が止まらずに無効分蘖させてしまった。
実は一昨年からその傾向はあったんだよね。と言うことで今年は田植えそのものを少し遅らせました。
結果としては、大成功だった。中干しを迎えた7月までの生育は本当に順調だったように感じてる。
田植えを遅らせると除草期間が短くなる
ただ、田植えの時期を遅らせたことのデメリットは除草期間が短くなったことだった。
今年も相棒は中野式除草機。効果はいつもの通りに素晴らしいのだけど時間だけはとられます。例年、とにかく時間との戦いになる除草。その除草期間が短い…これは正直、しんどかったですね。
畦草の管理はうまくいった
こうして中干しまで順調にやってきた今年の米作り。8月にどんでん返しがやってきた。
8月の第2週くらいから雨が降り始め、気温も上がらない。一気に秋雨前線がやってきたような天気が続いた。無効分蘖を抑え、ここからは『一気に実りへ向かって行こうぜ!』ってタイミングでくじかれた形となった。
こうした人の力では管理しきれないことが起こったのは仕方ないとして、自分で管理できることとして畦草の管理がある。昨年は梅雨の長雨の他に畦草管理の失敗でカメムシの食害も不作の原因となっていた。
勝負は出穂前後2週間の畦草管理
カメムシの食害を防ぐには出穂期にカメムシの侵入を防ぐこと。
さて、それをするにはどうしたら良いか?ギリギリまで色々と調べたり考えたりしながら悩んだ。今年の結論として、出穂前後2週間は畦にイネ科の草を大きくさせないということに落ち着いた。
カメムシはイネ科の植物に寄ってきて穂に吸い付くんですよね。畦草のイネ科に寄ってきたカメムシが出穂後の稲に移っていって食害にあう。
ならば、周囲にカメムシが寄ってこないようにイネ科の草を刈っておくという結論なんですね。出穂が終わり、稲穂が登熟していく時期まできたら米が実りカメムシでは吸えなくなる。その頃には畦草が伸びてきても平気という考え方。
今後は高刈りをしてみようかと…
今期はこの方法で良い結果を得ることができたのだけど、それよりも畦草の中にイネ科が占める割合を減らせれば良いとも言えるわけです。
イネ科を減らすには、それ以外の畦草が優勢になるように仕向けていくことが必要になります。
その1つとして草刈りの際に地表から10cmほどを残して草刈りをする「高刈り」という方法があるんですよね。今後はそういった除去だけで対応するのではなく、畦草ないの勢力分布をコントロールする方法でやっていけたら理想かなと考えています。
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