ジャガイモの栽培方法と育てる時のコツも紹介。逆さ植えに挑戦中♪

ジャガイモの育て方 有機栽培・自然農法
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ども、よーへい(@campanella225)です。

昨年、秋ジャガイモを育ててみたのですが…めっちゃ美味しくできたので春もやらなきゃ!という事で春ジャガイモに挑戦中。

秋ジャガイモと春ジャガイモでは基本は同じなのですが、季節の違いで植えるときに少しだけ違いがあったりします

その辺りの事も含めて、今の僕の畑ではどうなっているのか?を書いていきますね。

春?秋?ジャガイモの栽培・収穫時期と基本準備

ジャガイモって春と秋に植えられるんですよね。

収穫時期としては春(3上旬〜4月)に植えた春ジャガイモは5月末〜7月にかけて収穫

秋(8月下旬〜10月)に植える秋ジャガイモは11月中旬〜12月中旬までに収穫といった感じ。これは栽培地域やジャガイモの品種によって前後します。

種芋を準備する

ジャガイモは種芋を植えて栽培します。スーパーで買ってきたジャガイモでもいいの?って感じる人もいらっしゃると思います。僕はいいんじゃないの?って思っていました(笑)

ですが、あまりオススメはしません。『種芋』として流通している芋を使った方が病気になりにくいという事です。

ジャガイモはアブラムシが運んでくる病原菌を媒介してしまうことがあるらしく、その不安を取り除くために『種芋』として販売されている無病の芋を使いましょう

芽を出させる(芽出し・催芽)

スーパーで買ってきたジャガイモを保存していると芽が出てきますよね?あんな感じで芽を出させます。

買ってきた種芋を室内の窓際に置いておくのがオススメですね。

直射日光が強すぎず、気温も室温くらいの環境が適していると教えてもらいました。この状態で2週間ほど置いておきます。

なので、植える予定日から逆算して種芋を準備し始めておくと良いです。

芽出しができたら、切って乾燥

実は今回の僕はこの部分を十分に行わなかったでの心配していたのです…今のところ無事に成長してますが、大切な工程です!

春植えのジャガイモは出てきた芽の数が均等に分けられるように2つに切ります

切ったあとは切り口から病原菌が入ることを防ぐために乾燥させます。ちょっとシワシワっとなるくらいまでですね。だいたい2〜4日。

逆に秋植えのジャガイモでは種芋を切り分けません。なぜなら、秋植えの時期は気温が暑いからです。切り口から腐っていってしまう可能性があるんですよね…そのため、丸ごと植える方が問題はおきにくいです。

植えつけ方法

種芋の準備ができたら植えていきます。僕は畝を作ったら、一度こんな風に片側に土を寄せます。そして、株間30センチでポンポンポンっと種芋を置いていく。

ジャガイモの植え方

この時、元肥を芋と芋の間に入れてます。完熟の鶏糞を半つかみ、バーク堆肥を半つかみ。その土ごとに入れるべき量って違うので迷ったら、少ない方に量を調整しましょう。

肥料を多く与えても、良いことってないです。

今回、真ん中の畝だけ通常の向きで種芋を植えました。上下の2つの畝は逆さ植え。育ち方・収穫量を比較してみたいなということで、2つの方法で植えつけてみたんです。

芽を上に向けて植える(定番の方法)

まずは定番の方法。芽出しをした種芋を芽が上(地上)向きにして植えます。

ジャガイモの育て方

そのまま芽が地表に向かって伸びていくので、たくさんの発芽が見込めます。発芽後に芽かきをして、最終的には2本ほどにする。また、後でも書きますね。

芽を下に向けて植える(逆さ植え)

まさに逆さにして植えます。なぜ、そんなことをするのか?というのは、後述します。

発芽した芽を地中に向けて、種芋を置きます。

ジャガイモの栽培

種芋の切り口の乾燥が不十分です(笑)もう少しやっとくべきだった…

芽が伸びやすいようにワラをしく

「種芋をこんな風にして置いて、元肥を施したら土をかぶせる。」という方が多いように感じるのですが、僕はワラを敷きます。こんな感じですね。

ジャガイモの栽培方法

フワッと被せてあげます。

ワラの上から土を被せて植えつけは完了。

なぜ、ワラを敷くのか?というと芽が土の中で育ちやすい環境を作ってあげるためなんですよね。

次に説明する逆さ植えとは「逆」のアプローチなんですが、秋植えジャガイモをやった時にうまく出来たので、今回も採用しています。

霜対策のマルチは必要??

多くの方がやられているのは、土を被せた後に黒いビニル製のマルチで覆う方法です。きっとやったほうが間違いは少ないんだろうなぁ…と思いつつ僕はやっていません。

今年3月上旬に植えましたが地表に発芽したのは4月の上旬。約1ヶ月かかりました。植え付ける時期によりますが結構時間がかかります。

その訳はジャガイモの発芽温度、生育温度に関係してきます。

ジャガイモの発芽温度は18〜20℃、生育の適温は15〜30℃くらいと言われています。暖かくなってこないと芽は勢いよく伸びないんですよね。

それでもマルチをする人が多いのは霜の被害を抑えたいから。暖かい時期にならないと発芽しないのですが、4月の朝って寒いですよね?昼間は暖かくて発芽したのに、朝方の冷え込みで遅霜が…

遅霜がおりてしまうとせっかく発芽した芽がやられてしまうんです。

それを避けるためにも黒いマルチで覆う人が多いんです。僕がやらなかったのは、運任せでいいかなって思っているからです。

と、そんなことを言っているから芽が地表に顔を出しかけた頃に…

ジャガイモの育て方

実際かなりヒヤヒヤしました…(笑)

その後は元気に育ってくれているので、こんなノリで書いていられるのですが…地域によって気象条件は違いますのでご自身の経験と植えつけ時期で判断してくださると良いと思います。

[aside type=”warning”]発芽に気がつかずにマルチをしたまま放置していると、高温で芽が焼けてしまうので注意が必要です![/aside]

芽かき(必要なら)

発芽が旺盛な場合は芽かきが必要になってきます。必要以上に葉を茂らせないためですね。その分は地中の芋に養分を送ってくれ!ってことです。

僕は発芽した芽が5〜10cmくらいの時には芽かきをします。芽が出揃ったなぁというタイミングくらいですね。

下の写真だと3本の芽が出てきています。一番右側の「③」の芽が芽かきの対象になります。

ジャガイモの栽培方法

小さい芽を芽かきします。

こういう小さなものを芽かきして、生育の良い芽を2本残します

芽かきのコツとしては、芽の根元から切ることです。伸びてきた芽の途中からちぎってしまう形だと、その部分から病気にかかったり弱ったりしてしまうことがあります。

地中に指を入れて、芽の付け根から芽かきをしてください。

[aside type=”warning”]種芋ごと地中から引っ張り出してしまわないように気をつけましょう![/aside]

寄せ土と追肥

芽かきのタイミングか、もう少ししてから土寄せと追肥をします。だいたい地表から15〜20cm弱まで成長したタイミングです。

土寄せは常に気を配ってあげると良いですね。土寄せが必要なのは『成長したジャガイモが地表に露出しないようにする』ことが1番の目的です。

[aside type=”normal”]地表にジャガイモが露出すると、日光に当たって緑化していきます。同時にソラニンという毒素も作ってしまうため、土寄せが必要なんですね。[/aside]

また、追肥は基本的にするのですが、葉の成長と色合いを見て決めるのが一番正しいと僕は考えています。葉の色があまりに濃い緑色をしている時は追肥も不要と僕は判断しています。

淡めの緑、色が淡すぎる時には追肥をします。その量もボカシ肥料を1握り、堆肥を1握りが最大値。育った葉の円周上にクルッと1周させて追肥します。

さらに籾殻くん炭も葉の下に撒いておきます。これは地熱をあげる事、泥はねを防ぐなどの効果を狙いいています。

ジャガイモの逆さ植えの利点

今回、定石とは逆の向きで種芋を植えた理由としては、

  • 病気や害虫に強くなると言われている。
  • 収穫量の増量が見込まれる。

この2つの利点からなんです。実際に経験した知人からの情報で挑戦しているのですが、結果は6月ごろには判明するのでお待ちください。

ただ、理論としては納得いく部分も多いんですよね。

芽を上にした時の育ち方

通常の植え方をした時は、想像しやすいですよね?芽は自然に伸びていき、いずれは地表に達して発芽。そういう流れ。

ジャガイモの育ち方

簡素なイラストですが、こんなイメージです。

逆さ植えした時の育ち方

逆さ植えにすると、伸びていく芽は必然的に地中向きから迂回して地表に向かっていくしかありません。

その時に生命力の強い芽だけが地表に到達することができ、弱い芽は途中で成長をやめてしまうんですよね。なので、発芽してくる芽の数は通常の植え方よりも少なくなります。

実際の感覚でいうと1〜2本くらいの差が出ました。でも、思った以上に逆さ植えでも発芽してきます(笑)

ジャガイモの育ち方

ポイントはジャガイモは茎にできるって事!

イラストに書き込んだコメントでお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、収穫量の違いがどこで出るのか?という話。

ポイントはジャガイモは茎に芋がつく事なんです。サツマイモは根っこが芋になります。

実はぼくら茎を食べてたんですね。

なので、茎が地中を長く通った方が芋ができるスペースが増えるって事!そのぶん、収穫量が増えていくって見込みがたつわけ。

土寄せも少なくて済むんじゃないかなぁとふんでいるのですが…それはこれからの成長を見ていきますね。

収穫は乞うご期待!

これを書いている時点では結果はわかりません。

この後、どう育っていくのか?ぼくもワクワクしながら日々を過ごしています。収穫が終わった時には報告させていただきたいと思います。

あぁ〜どうなるんだろ♪

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書いている人

1983年製。3児の父親。レコーディング・エンジニア。休日や平日の早朝は、趣味とは言えなくなってきた30坪ほどの畑と、1反の田んぼで過ごす日々…(笑)
大好きなお酒から発酵文化に興味を持ち、米を作っているなら麹も!ということでマイクロ麹屋さんを始めました。どうなっていくんだろ、僕の人生。

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