どうも、たかしたよーへい(@campanella225)です。
ぼく、泥団子を作るのが大好きだったんですよね。幼い頃。一日中、小石をコンクリートブロックにこすりつけて粉々にする。本っ当に細かい粒子にするので小麦粉みたいになるんです。
ひとしきり石が粉になった材料が集まると、水を加えていってキレイな球体を作る。それを乾燥させて、磨くんですよね。…ホント、めっちゃくちゃキレイな球体が完成します。ピカピカなんだ。
数日前まで石ころだったのにね。ぼくはそんなことを一人で楽しんでいる子供でした(やっパリ友達少なかったんだな…w)。
そんな僕ですが、何十年かぶりに泥団子を作りました。正確には粘土団子。自然農法の先駆者であり伝説のような福岡正信さんが考案されたものです。
自然農法と福岡正信さん
とっても簡単にですが、粘土団子の考案&提唱者である福岡正信さんをご紹介しておきたいと思います。
急性肺炎にかかり死に直面すると、「この世には何もない」と悟り、仕事をやめ地元に戻り農業を始めた。
「やらなくてもいい」ことを探しながら、つまり科学農法を否定するために多くの失敗を重ね、自然農法を確立していった。
引用元:福岡正信(wikipedia)
福岡さんが確立していった「自然農法」。こちらの大きな柱となる考え方が、
- 不耕起栽培(地面を耕さない)
- 無肥料
- 無農薬
- 無除草
少しでも畑や野菜を作ったことがある方ならわかると思うのですが、この4つの条件って農業の常識に反することなんですよね。地面を耕すことなく、肥料も農薬も使わずに除草すらしない。
すっごいカウンターというか、挑戦。ただ、自然を省みると理由は見えてきます。自然界において作為的に地面が耕されることはありません、肥料も農薬もない。除草だってない。そういうことから自然農法と呼ぶわけですよね。
とはいえ、全ての肥料や除草を否定しているわけでもなかったりする。この辺りが、「自然農法」が混乱する部分だなと感じます。その辺りは追々ぼくの考えを書きたいと思います。
粘土団子とは
ということで、まずは形を見てもらいましょう。
はい、想像通りですね。ただの泥団子ではない理由はこの中に何種類もの植物の種子が混ぜ込まれているということです。
提唱者の福岡正信さんは100種類あまりの種子を混ぜていたようですが、そんなに多くの種子を所有していないので、今回はありったけの種子を混ぜ込むことに。
団子にして乾燥させたら敷地へ
粉にした土に種子を混ぜ込み、少しずつ水を混ぜていきます。水加減は勘というか…子供の頃の泥遊びを思い出しながらやってみてください。団子の形を作れる硬さに調整して丸めていく。ひとまず、この工程がとにかく楽しいからやってみてほしいですね。その理念とか思想とか、結果がどうとかよりも。
で、団子ができたら乾燥させます。天気にもよりますが3日くらいあれば問題なかな。
1週間して、乾いた粘土団子。もう少し粘土質の土を入れるか、細かい粒子に砕けていた方がベターだなって感じました。今回はこれで粘土団子としますが。
どうしても材料の粒子が荒いと乾燥時に割れやすくなってきます。粒子が細かければ細かいほど、カチカチの石みたいになっていく。そんなので発芽すんのかよ…と思わないでもないけど(笑)
あとは、粘土団子を蒔きます。
今回は草だらけになっていた敷地の表面だけ除草して、耕起はしませんでした。除草した敷地にポンポンと粘土団子を放り投げる。勢いよくやりすぎると割れることがわかったので、途中からは設置に近かった。
あとは、自然に任せて発芽するのを待つ。出てくれるかな…
粘土団子をやる意図
粘土団子を設置してから2週間が過ぎますが、まだ変化はありません。気長に待つ。何も起こらないかもしれないし、何かが芽生えてくれるかもしれない。そんな感じなんです。
粘土団子をやってみようと考えた理由は2つ、
- まさに自然。
- この土地・気候にあった作物がわかるかも…
ということです。1つ目は種子が地上に落ち、そこから発芽して育つ。畑というよりも「自然」に近い状況で何が起こるんだろうという興味。
2つ目の理由も1つ目からと繋がるんですけど、何が発芽するか・しないのかそれをその土地の気候と土壌に委ねることで、適した作物が見えてくるということです。
これが砂漠の緑化などに粘土団子が使われる理由にもなっています。
団子にして幾多の種子を土壌に放置します。朝露や雨、風によって、団子が崩れ種子が水を吸う。そのタイミングと気温の関係など…まさにその土地の気候に任せる。その土地との相性が良いものは発芽し育つけれど、折り合いの悪い種子はそのまま眠る。
そうすることで何かが見つけられるんじゃないかと思うんですよね。
畑っていうのは人為的なことです。事実としてね。そうではなくて、何もかもを委ねたときに何が育つのか?それを見てみたい。
また、twitterやInstagramで報告していきますね。
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