減農薬栽培での米つくり。田植えから1ヶ月でやってきたことと反省。

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「おぉ、草がようけ生えとんなぁ!」

「全力で除草してたんですけどね…気合い入れて草取りしますわ。」

「俺んとこも思ったより、ようけ生えてまったで中期の除草剤入れる予定。まだ土が柔いうちに草取りやっといた方がええぞ。」

「了解っす。」

6月27日、田植えから約1ヶ月が経過し、ぼくの田んぼは「中干し」と呼ばれる工程に移った。

水管理と除草、除草、除草…そして除草の日々

前回、田植え後の更新では「田植えが完了!数ヶ月後の黄金色に輝く田んぼを想像してワクワクが止まらない!」と息巻いてました(笑)

その時に感じていたワクワク感は衰えていません。ただ、着実に育っていく稲をみていると、よりリアル感をともなって浮ついた気持ちでもなくなってきた。

さて、田植えからの1ヶ月。田んぼでは何が行われてきたか?というと日々の水管理と草取りです!

とは言うものの、細々とやってきたことをまとめていきますね。

田植え後〜10日後まで

何度も言っているので、ご存知の方には「知ってるよ!」と言われそうですが…今回のぼくの米つくりは減農薬栽培。田植え直後の除草剤のみにしています。

実は、一言で減農薬栽培といっても農薬使用量にはかなり幅があるのが良くないところですね。

1回きりの除草剤使用と使用制限(各県で違いがあります)の50%まで農薬を使用したものとが同じように「減農薬栽培」として扱われているんです。

除草剤の投入、そして落水というミス

この記事を読んでいただくと書いてあるのですが、除草剤の撒布で失敗をしてしまいました。

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落水させちゃったんですよね。これ、ちゃんと除草剤が効かないよな…と感じつつも除草剤の使用方法は守らないといけません。撒布から1週間、田んぼの水は落水させないようにしつつ水位を保つ。

この1週間は水管理が一番の作業。朝と晩に水位をチェックしにいきます。その間に、雑草の芽に除草剤が効く。

1週間が経過すると、水位は保ったまま排水と入水を再開。

田んぼ

5月30日。ちょうど田植えから1週間。

地中のガス抜きのために短期間の干し

ぼくの暮らす愛知県春日井市の梅雨入りは肌感覚で6月6日前後。結局、今年の場合はさらに1週間以上は梅雨っぽくならなかったんだけど。

田植えから1週間以上が経過し、稲がしっかりと活着してきた頃に土を干すという工程がある。

この時期の田んぼに足を踏み入れたり、手のひらで土を押してみると泡が出てきます。

田んぼ

こんな風にブクブクブク…。

これは地中に閉じ込められていたメタンガスが押し出されて出てくるんですよね。

なぜ、地中にメタンガスが溜まっているのか?というと、田植え前に緑肥として土と一緒に耕したレンゲやその他の雑草が発酵しているからなんです。

地中でレンゲなどの草花が腐敗・発酵することで有機肥料となるのですが…同時に稲の発育を阻害する要因となってしまうメタンガスも発生してしまうんですよね。

幼い稲の発育をよくするためには、土を干して地中のガス抜きをする。しかも、梅雨入り前の短期間で。ここはちょっとスリリングでしたね(笑)

田んぼ

6月4日の様子。田植え間もなくで干すとは全く知らなかった。

除草の日々に突入…

3日間ほど土を干しつつ、その間にも除草をしていた。

小さな雑草たちの芽が息吹まくり!(笑)笑ってるけど、笑えない感じで…最後にはフラフラになって尻もちついたりしてました。

畑のだけのころは普段着で作業してたんですけど、田んぼ始めてからはそんなことしてられなくなりましたね。圧倒的に汚れる。チマチマとそんなことを気にして痛くなかったのでツナギデビューも果たす(笑)

畑と田んぼで使える長靴「大地」は買っといて本当によかったなぁと痛切に感じましたね。道具は重要!

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チェーン除草機を自作したり、師匠に助けられたり

そんな除草の日々なんですが、初期段階の除草ってとっても重要なんですよね。

『この頃にしっかりと抑えないと、もう後は追いつけないかもしれない…』そんな恐怖心もあって頑張るものの、手作業だけではしんどい…本当にしんどい。

何か手立てはないものか??ということでネットで見つけてきたチェーン除草機。さっそく、作り方を調べて自作してみました。

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チェーン除草機も役だったけれど、畑の師匠(無農薬栽培で米つくりもされてる)が「こっちの方が良いんじゃない?」といって貸してくださった中耕除草機。

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そんなこんなで試行錯誤しながら過ぎ去っていった1ヶ月。たまに畑の師匠とのメールのやりとりが励みになる。励ますためなのか、とっても嬉しいことをおっしゃってくれるのが…泣けます。

メール

たまにあるメールがありがたい。

現地では、お互いに遠くに姿を確認しているのだけど多くは会話しないんですよね。

すぐに解決したい問題があれば遠慮なくお邪魔するんですが…作業時間を奪ってはいけないので、よっぽどじゃないと話には行かない。

冒頭の会話の通り田んぼの師匠もいる。その方もね、ちょうど良い時に必要なアドバイスと今後の予定、ちょっとしたプレッシャーというか激励をくれて。全てが端的で的確。

師匠たち、家族、多くの方に支えられて米つくりが進行してます。

明日も朝一で草取りに励みまっせ!ということで、皆さまよろしくお願いいたします!

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書いている人

1983年製。3児の父親。レコーディング・エンジニア。休日や平日の早朝は、趣味とは言えなくなってきた30坪ほどの畑と、1反の田んぼで過ごす日々…(笑)
大好きなお酒から発酵文化に興味を持ち、米を作っているなら麹も!ということでマイクロ麹屋さんを始めました。どうなっていくんだろ、僕の人生。

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