すっかり秋めいてきたと思っていたら、一気に冬ですね。めっちゃ寒い!
でもって、冬といったら鍋!あったか〜い鍋料理が美味しい季節です。僕が所属する農業コミュニティ「楽農会」では毎年この季節になると『芋煮会』が開催されるんです。
畑の一部で共有の里芋を栽培して、みんなで持ち寄りパーティーみたいにワイワイやる。ぼくは今年が初参加(笑)
年代もバックグラウンドも関係ない関係
収穫した芋は事前に各家庭で少し火を通しておく。平均年齢が60代になりそうなコミュニティ、この辺りはバッチリ!先輩方が準備してきてくれます(笑)
若者は食うのが仕事!と言いつつ、みなさん元気なのでガンガン食べますが。
こういう時こそロケットストーブが役立つシュチュエーションにも関わらず準備が間に合わず、ブロックで炉を組んで調理開始。
煮炊きをしている間、りんごの箱を机として並べたりして会場準備。
写真のベンチはメンバーの建築家の方が設計&製作してくれた折りたたみベンチ。奥にある机も折りたたみで同じ方の設計&製作。
普段、畑や農作物、農業についての話がほとんどなのでメンバーの普段の姿を知ることがお互いに少ない。お互い、もう少し掘り下げていけるといいんだけど…なんやかんや目の前の「農」の話になっちゃうんだよね。
大学教授、社長さん、建築士、商社のエリートまで…聞けば色々な経歴の方が集まってる面白い場所。
「同じ畑を耕している仲間」ということで年代もバックグラウンドも関係なく付き合えてるのは本当に良い関係を持たせてもらっているなぁと、のどかな風景を見ながら感じる。
期待感に振り回されないように
ほどなく芋煮は完成し、飲めや食えやと3歳児〜70代までの芋煮宴会はスタート。
各々、春からの収穫の成果や苦労話、新たに発見したことの共有、秋冬野菜の現状報告などなど…話が尽きない。そんな中、ぼくのトピックスといえば「米作り」。
話をしてみると「みんな、こんなに気にしてくれてたの?!」とか、「いつの間に見てたんですか…」といった具合に本当に気にかけていただいていた。
本当に驚くのは早朝に草取りしていたり、毎日通っていた様子をぼくが気づかないうちに見ていたこと。正直、作業に夢中で周囲って目に入ってなかったのも事実。
そして、みなさん米作りについても詳しいのね。毎年、身近に見ているからなんだろうな。
その話の内容も全ての人が着眼点が違っているのが興味深いところ。
労力としての大変さをねぎらってくれる方、若者(もうオッサンだけど…)がやる意義について、来年はどうするの?って方、自分で作る米はやっぱり美味しいよね〜とか。
地域の悩みが詰まってる
こうやって話していると地域の悩みが詰まっているよなと。田畑と街の景観は残していきたい、でも実際に田畑を耕している人は高齢化。
日本中で起こっている事が名古屋からほど近い地方都市の隅っこでも起きている。
この地域の農業を残し支えていくにはクラインガルテンのような形での兼業が理想だと僕は考えている。今の僕の状態から、もう2歩くらい進めると理想的。
方々からそのような期待感のこもった言葉をいただく事もあるのだけど、期待感に振り回されないように自分の期待に答えていきたい。
しまった、『芋煮の味付けは醤油か味噌か?!』論争の話を書くつもりだったのに…