旧来からの友人・知人にしてみたら「こいつ、どうしちゃったんだろ…」というのが率直な感想だろうし、ぼく自身が同じように感じている。
ぼくが無農薬有機栽培で畑を始めてから約1年半。
毎朝5時前後には起床して、5時半から6時前には田畑に降り立つ。
そこから約1時間ほど作業をして、遅くても7時には畑や田んぼを後にして帰宅。食事とシャワーを済ませて8時前には出勤開始。
改めて行動を言語化すると「何してんだろう…」という思いがないわけでもない。別に誰かに頼まれているわけでもなければ、これで収入が増えているわけでもない。
でも、やらずにはいられないんだよなぁ…
気がついたらハマっていた
小さな畑を借りて、妻は野菜をぼくは自家製ワインのためにブドウを育てようと始めたのがこの話の始まり。
ぼくのノリとしては妻の手伝いくらいのものだった。
それまでもベランダでプランター栽培、庭のある家に引っ越してきてからは小さな畑を作ったりもしていたんですよね。
でも、ぼくはというとそこまで夢中になれるわけでもなく、収穫できたら嬉しいし虫がついてくるとめんどいなぁと…。今も庭やプランターだと気持ちは乗らないんですけどね。
師匠との出会いが大きかった
このブログ内でも何度か登場しているのが畑の師匠。長年、自然栽培を取り入れた畑をされてきた方。
人にも自然にも仏のような優しさと笑顔で色々なことを教えてくださるんです。人間というよりも、植物そのものなんじゃないか?と、その「自然」さに惹きつけられる。
それまで「畑」というものに抱いていたイメージや常識をぶっ壊してくれた。例えば、「草や虫の対策をどうするのか?」といった部分。
それまでは当然のごとく農薬を使うか、根性でなんとかするものだと思い込んでいた。実際はそうでもない。知識と観察、向き合うことで様々なことに農薬なしでも対応出来る。
そこには時間と労力というのがかかるのだけれど、やみくもに「根性」でなんとかする!というのとは違う。
自然には勝てないなぁ
そうやって知識や先輩方の経験をいただきながら、土と植物と向き合ってくわけなんだけど…最終的に自然現象、天候にはどうやっても勝てない。
『いい感じに育ってきたなぁ』なんて言っていても、一晩の大雨で全てが台無しになってしまうことだってある。
種まき時期の日照時間・気温が不足してうまく生育しない時だってある。
もちろん、そこへの対処や対策をとっていくわけだけど…最終的には天に任せるしかない部分がかなり多い。圧倒的に自然ってすげえなと、同時に人間もすげえなと感じるんですよね。
田畑をやっていて日々感じる面白さってここだな。僕にとっては。
物々交換で回ってく生活
もう一つの楽しみは物々交換。
実際にその場で交換って少ないんだけど、生産した野菜をおすそ分けしあう。「ちょっと多くできたし、◯◯さんに持ってってあげよう。」なんてこと。
でもって、ぼくの場合はいただいている割合の方が多い…みなさん、すっごい上手に育てるんだよ。
おかげで、うちの食卓には自前の野菜を含めかなりの割合が生産者の名前と顔がわかる状態になっている。
「これ、◯◯さんのほうれん草。」
「さすがだなぁ、でら美味しいじゃん!」
ってな(わざとらしく名古屋弁を挟みましたが…)会話が繰り広げられるんですよね。
地域の小さなサイクルを作っていきたい
ぼく個人が畑をどう楽しんでいるか?はまぁおいておいて、こういうおすそ分けを地域の中に拡大していけるようにしたいなと。
具体的には地域のカフェを起点に動いていっている最中。県という単位での地元ではなく、「すぐそこ」って単位での地域産地域消費。そういう形を作りたい。
まずは今年の米。
同時に感じるようになったのは、ぼくはビッグな生産者になりたいわけじゃないんだなってこと。自分で作るのは今の2倍くらいまでで良いかな。
それをしつつ、地域のサイクルを作っていけるようになりたいんだ。
さっさと自分が起点となる場所を作ればいいのかな田園地帯の真ん中に。そんなことも考えている。今度を楽しみにしていてください!
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