こんにちは♪よーへい(@campanella225)です。
家庭菜園で育てているトウモロコシに雄花が咲き始めました。この時期からは害虫であるアワノメイガへの対策も必要になってきます。
苗を植えてから、雄花が咲く時期までの育て方、その中での注意点、アワノメイガの対処法を紹介していきます。
苗の植え付け。株間はしっかりと空けましょう!
どんな作物もそうですが、種から育てるか?苗を買ってきて育てるか?スタート地点が違いますよね。種からをお考えの方はこちらの記事を先に読んでいただければと思います。
とうもろこしの栽培スタート♪ひとまず自宅の庭で、種から苗を育てます。
種植えをしたのが4月中旬。それから2〜3週間後の5月上旬に育った苗を畑に植え替えました。
正直なところ、苗の育成状況としては植替えが早すぎました。問題は起きませんでしたが、もう少し育ててから地植えに植え替えたほうが安全ですね。
[aside type=”normal”]地植えに植え換えるタイミングとしては、ポットの裏の排水口から根がのぞき始めた頃と言われています。葉の数としては3枚以上が目安。[/aside]
[aside type=”warning”]4〜5月の上旬では地域によって、遅霜が降りることがあります。遅霜が降りると苗が全滅…なんてこともありえますので、ゆっくり時期を見計らいましょう。[/aside]
株間は40cm、畝幅180cmに3列で植えました。
株間や畝幅はしっかりととってくださいね。トウモロコシは肥料を食う部類の作物ですし、成長とともに大きく葉を広げるので干渉し合わないようにしっかりと空けたいところです。こんな感じです。
途中、どうしても土寄せを行う必要が出てきます。土寄せを行った結果、3つの畝になっていきます。
また、必ず複数列で植えましょう。トウモロコシは自家受粉できない作物だからです。この説明が少ないことが多いのですが、重要なポイントです!
トウモロコシは1本では受粉できない作物です。これは種のバリエーションを増やしていくという意味合いがあります。そのため、必ず2列以上での栽培を勧めます。
もちろん、1列で栽培しても受粉するかもしれません。ですが、確実な受粉を狙うのであれば2列以上が望ましいです。トウモロコシの構造から見ても自家受粉しにくくなっています。
雄花が咲くと花粉が飛散します。この下で雌しべが花粉を待っているわけですね。トウモロコシの「ヒゲ」が雌しべ。そこに花粉が付着することで受粉となります。
ですが、雄花のすぐ横に生えている葉が雌しべへ花粉が到達するのを邪魔するように生えるんですよ。面白い♪
写真では雌しべ(ヒゲ)が出てくる前ですが、こういう位置関係で必ず雌しべが出てきます。
元肥もしっかりとあげましょう。
トウモロコシは後作の作物の生育を助けるため、「クリーニングクロップ」として知られています。土壌に余っている養分をキレイに吸収してくれることから、こう呼ばれています。
それだけ養分を必要とするとも言えます。なので、元肥が必要となってきます。僕は元肥として鶏糞堆肥を入れました。
一般的には地中に混ぜ込むのが主流な方法かと思います。僕がこの様に地表に肥料を撒くのは自然農法をとっていることがあります。『自然界において養分は地中ではなく、上からやってくる』という考え方ですね。
鶏糞をまいた上に、勇気堆肥を置きます。最後にくん炭をまいて植え付け完了です。くん炭の使用方法はこちらにまとめていますので、ご覧ください。
【自然農法・有機栽培】くん炭(籾がら炭化させたもの)を使う3つの理由。
トウモロコシの追肥は2回♪
何度も書いていますが、トウモロコシは食欲旺盛なんですね♪追肥が2回必要となってきます。
植え付けから1回目の追肥までは、特段やることはありませんでした。基本的にはスクスク育ってくれた印象です。ただ、冒頭に書きましたが苗が幼い段階で植えてしまった影響で2本ほど虫に食われてしまいました。
幼い苗は茎も葉も柔らかいので虫のかっこうの食料です(笑)そう言う意味においてもしっかりとした苗を植えると良いです。
1回目の追肥は背丈が40cmを目安に!
追肥の施しかたは元肥の時と全く同様です。鶏糞を置く位置は『トウモロコシを真上から見て、葉の先端から垂直に降りた位置』。その位置を基準としてグルッと1周するように鶏糞をまきます。
また、強風に倒されないために『土寄せ』を気づいたら行っておきましょう。
[aside type=”normal”]風による倒伏防止対策としては『土寄せ』だけで対策をしていますが、プランター栽培では支柱が必須になります。もちろん、地植えでも支柱を立てる方はたくさんいらっしゃいます。[/aside]
2回目の追肥は雄花が出始めた頃
次の追肥のタイミングは『雄花』が出始めた頃です。ここから、「受粉→果実の育成」と栄養がたくさん必要になってくるシーンですよね。
方法はこれまでと同様です。葉が成長した分だけ、追肥した鶏糞が描く円が大きくなります。必然的に1回目の追肥よりも使用する鶏糞量は増えています。
この時期の背丈としては140〜150cmくらいでしょうか。
害虫『アワノメイガ』への対処。
トウモロコシを栽培したことがある方は必ず知っているという害虫『アワノメイガ』。
2回目の追肥を行う頃から姿を現し始めます。理由は「雄花」の匂いを目印に彼らは飛来するのです。うん、率直に生命というか生物の凄さを感じる。
アワノメイガがトウモロコシの雄花の匂いに誘われて飛来し、卵を産んで去っていきます。
自然農法・無農薬栽培では『見つけては捕殺!』
対処、対策といいつつ原始的です。見つけては捕殺する。このアワノメイガは本当に「雄花」についてくるので、とにかく雄花付近をチェックするコトにつきます。
先日、僕が見つけたアワノメイガの幼虫がこちら。
趣味の家庭菜園ならば、あまりに神経質になる必要はありませんが、見る余裕があるならば「雄花」を必ずチェックすると良いですね。
チェック項目としては、
- 雄花付近の葉の裏に卵があるかも…
- 雄花に茶色いフンが付いていないか?
- 雄花の下の茎部分に穴が空いていないか?
- 雄花の穂を触りながら、手応えでスカスカのところがあれば…そこに幼虫がいるかも。
雄花についた幼虫が育ち、果実の方へ降りる前に捕殺する。
受粉が完了したら、雄花は切り落とす。
受粉が完了すれば、雄花は用済みになります。なので、受粉が完了したのがわかったら切り落としてしまいます。そうすることで再度の「アワノメイガ」の飛来を防げます。
また、僕はやっていませんが…『すべての個体の雄花を残す必要はない。』と言う考えもあるそうです。
仮に30本のトウモロコシを栽培していたとしたら、6本ほどの雄花を残して他の雄花は早々に切り落とすという方法です。確かに理にかなってはいるなぁと感じますね。それが主流なのかも。
ひとまず、僕個人としては「見つけては捕殺」でやっています。
トウモロコシの「わき芽」残す?残さない?
話が少し前後しますが、優先順位が低いので最後にしました。
トウモロコシのわき芽。残すのか?残さないのか?という話があります。こんな風に生えているやつですね。
このわき芽、昔は取り除くのが定石だったようです。わき芽に養分が取られるのを防ぐためというのが理由。
ですが、最近の研究ではわき芽による発育の障害はないという考えになっているそうです。また、わき芽の根が張ることで風邪などで倒れるのを防ぐ効果があると考えられています。
僕はというと、師匠が「わき芽は取っちゃえ」というので取り除いている派です(笑)
果実は1本に対して1個に!
『二兎を追う者は一兎をも得ず』といった感じですが、トウモロコシの果実は一本のトウモロコシに対して1個にしましょう。
初めて知った時、「マジですか?!」って驚いたのですが、1個に絞ることで美味しい果実が出来るということですね。経験豊富な方は2個でも大丈夫だよ!なんておっしゃることもありますが…
うん、堅実に行くのであれば『トウモロコシの果実は一本のトウモロコシに対して1個』です。摘果する果実も「ベビーコーン」としてサラダに入れてみたりと食べられるので、潔く摘果しましょう!
収穫に向けてワクワク♪
この記事を書いている時点で、まだ収穫まで時間がかかりそうです。
それまでは『アワノメイガ』と格闘しつつ、美味しい1つの果実を守っていきたいと思います。また、収穫が出来た時は記事にしたいと思います。
オススメの参考書がコレ!!!
自然農法が気になった方にはこちらがオススメ♪
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