気候と発酵と日本人と。

日本酒 発酵
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先日、久々に酔いすぎました…めちゃくちゃ気持ちよく酔っ払っていたのでよかったのですが、終電にも関わらず降りるべき駅を寝過ごし…うん、ダメな大人のよーへいです。

なにゆえ、こんなにも気持ちよく酔っ払っていたのかといえば以前にもご紹介した澤田酒造さんの創業170周年祭にお邪魔していたからなんですよね。

当日はゲストとして、ぼくが敬愛する発酵デザイナーの小倉ヒラクさんがいらっしゃっていました。単独の講演会と地元の醸造家を交えたトークショー。

米と糀」というネットショップを開設し、糀を作ってお届けするということを始めた今だからこそ、改めて発酵、糀の奥深さ面白さを感じられました。

発酵とは自然と向き合う行為

その中で、改めて発酵そしてその土地どちの発酵文化、食文化というものはその土地の気候に向き合ってきた結果なんだなと感じるわけです。

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例えば、今回の講演会のメインの話題とも言える部分小倉ヒラクさんがtwitterで共有してくださっています、

補足ですが、日本酒の仕込み&製造というのは寒い時期に行われます。その理由は2つ。

  • 気温が低いことで発酵のスピードをゆっくりに保てる。
  • 気温が低いこと、乾燥していることで発酵に関わって欲しくない雑菌の活動が抑えられている。

ということです。

そのためには、ヒラクさんのツイートにある通り冷却設備のない時代においては自然の力を借りてどうにかコントロールしていくという方法になるわけですよね。

実際、澤田酒造さんがある知多半島では冬場には強烈に北西の風が吹きます(笑)本当に強い。しかも冷たい!

という話になるわけ。

気候がぼくらを作ってきた

裏を返せば、北西の風がなかったのなら澤田酒造さんのお酒は生まれなかったのかもしれないんですね。ここで「もし」なんて話をしていても仕方ないのですが、そういう事も言えなくはない。

そして、僕らの暮らしの中にはそういったものが実はたくさんあるわけです。食べ物にも「日本人」という存在にも。

先日、こんなことを考えていました。

Twitterでは言葉足らずになってしまっていたのですが、日本が米を主食としたのは、この高温多湿な気候が関係しています。それはなんとなく、皆さんも認識があるのではないでしょうか?

アジア圏は米。ヨーロッパ圏は小麦。気候も全く異なりますよね。

この気候だから、米作りが主流になった。米作りをしているから日本人的な考え方や文化が生まれた。とても、ざっくりとした例ですが、自然が日本人を作ってきたとも言える。

今となっては気がつかない事が増えてしまっていますが、ヒトは間違いなく自然や気候、環境と向き合いながらこの生活や文化を形成してきたんですよね。

そうする事でしかサバイブしてこれなかった。うん、そう思うともの凄い蓄積の上に僕らは立ってるわけです…

今夜、味噌汁を飲むときに少しだけその味噌の発祥に想いを巡らせてみてください。知らない地元の歴史や気候に気づかされるかも。

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小倉ヒラクさんのこうじづくり講座を終えて。

 

発酵
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書いている人

1983年製。3児の父親。レコーディング・エンジニア。休日や平日の早朝は、趣味とは言えなくなってきた30坪ほどの畑と、1反の田んぼで過ごす日々…(笑)
大好きなお酒から発酵文化に興味を持ち、米を作っているなら麹も!ということでマイクロ麹屋さんを始めました。どうなっていくんだろ、僕の人生。

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