あなたのために、君のために、世の中のために、会社のために…「誰かのために」という言葉。みんな大好きそうですよね。
逆に「自分のために」というと、それだけで嫌悪感を示す人すらいる。むしろ全て「自分のため」に行動すべきだと僕は考えている。補足するのであれば、「自分の楽しい(面白い)のために」行動すべきだ。
結局、自分が楽しい・面白いと感じていることしか続けられないんだ。どんな大義名分を並べてみたところで、それだけで人は行動し続けることは出来ない。そんな実体験を前回、書いてみた。
「誰かのため」では動けない。僕は面白くなくて、復興支援が続けられなかった。
この記事を受けて、友人がさらに良いことを言っていた。
長く続くと「ため」のつもりが「せい」になって、がんばってる自分を美化しちゃう。
これ、本当にあると思うんですよね。そして、かなり危険。
「あなたのため」を押し付けていませんか?
よくあるパターンとしては親子関係。僕自身、母親からの「あなたのため」に苦しめられた。
『あなたのことを思って、あなたのため』皆さんも言われたことはないですか??もちろん、ある程度までは親の愛情だったり、他人であったら思いやりの心などで理解は出来ます。
ですが、度を超えてしまっていることも多々見かけるように感じる。
わかりやすいところで言えば、学校や会社を辞める場合。実際に僕が大学を辞める際にはこの言葉をたくさん聞いた。こんな感じですね。
「大学は卒業しておいたほうがいい。あなたのために言ってるんだよ?」
もはや、この調子の助言はアドバイスになっていません。「あなたのため」という言葉をいいように使った押し付けでしかない。
こじらせると恨みに変わる
この状況がエスカレートすると危険。
「私はこんなにあなたのことを思っているのに、なんでわかってくれないの?。」とか「あなたのためにこんなに頑張ってるのに…。」もはや、ホラーですよね。
「あなたのため」を自分の都合に合わせて使う人には注意が必要ですね。
「誰かのため」という逃げ
もう一つのパターンとしては。この言葉に逃げてしまう人も多い。
「自分は家族のために頑張って働いているんだ。」
ためしに「なぜ仕事をしてるんですか?」って周囲の人に質問してみてください。かなりの率で回答に上がってくる。
この言葉、僕は嫌いなんです。仕事をする、働くことを家族のせいにしてんじゃねぇよって思うのね。仕事をする動機づけに家族を使っているのってどんな感覚だよ。
ここまでで言いたいことがわかってくれるといんですけどね。わからない方は一生わからないんじゃないかな?
・ ・ ・
『家族のため』ものすごく耳触りはいいです。でも、言い換えれば『家族のせいで嫌な仕事をしなければいけない。』こう聞こえちゃう。
正直、ここまでは本人の働き方や生き方の問題でしかない。ご自由にしてもらえればいい。
ただ、何をこじらせたのか、『「家族のせい」で自分が生きたいように生きれない。』なんて言い始めちゃう人もいっぱいいるわけですよね。
こうなっていくと行き先はさっきと同じ。「こんなに、あなたのために○○してるのに…」に陥っていってしまう。
「自分のため」って何も悪いことじゃない
「自分のため」、「自分が楽しいから」こう言った動機を日本人は毛嫌いする。僕自身、今の仕事をしているのは「自分が楽しいから」それだけ。
仮に「家族のため」を理由に仕事をするのであれば、他のことをする。休みが安定していて、給料もたくさんもらえて、毎日定時で帰れて、特に努力しなくても仕事がなくならない仕事。
こうやって考えると、パッと思いつくのは「大企業の平社員」(笑)だから、みんな「自分の楽しさ」とか「自分の生き方」とかほったらかしで大企業を目指すんでしょうね。
話がそれた。
結局、「誰かのため」を理由にする人の多くは自分のことを考えていない人なんです。
自分自身がこれからどう生きていきたいのか?どんな人生にしたいのか?そういった面倒(これが楽しいんですけどね)を省いて、既存のレールに乗っかる。レールに乗ったら最後、「誰かのため」を理由に自分を殺して生きていく。
全然、楽しそうじゃないな…こんな生き方。一度、「誰かのため」なんて捨ててみたらいかがでしょう?
他人のせいにして生きている限りは「自分の人生」なんていつまで経ってもやってこないんじゃないかな?
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